「子どもと考える地層処分」

~エネルギー環境教育における高レベル放射性廃棄物に関する実践~

実施日時 2015年2月3日(火)13:40-14:25
実施場所 宮城県仙台市立館小学校
対象 小学6年生 1クラス
単元 「私たちの生活とエネルギー」

当日の様子

仙台市立館小学校の6年生の総合的な学習の時間「私たちの生活とエネルギー」の学習の中で地層処分についての授業が3時間行われました。

 1時間目の授業では、発送電のしくみ、様々な発電方法や、日本のエネルギー事情、地球温暖化問題について学習した後、LED、蛍光灯、白熱灯等の消費電力比較実験をし、LEDでページェントを作って地域の皆さんに見ていただく活動をしました。
 2時間目の授業ではNUMOの職員をお招きいただき、高レベル放射性廃棄物や地層処分についてのお話をいたしました。映像を紹介したり、前時の学習の中で出てきた疑問にお答えし、知識を深めていただきました。
 3時間目の授業では、今までの学習をふまえて、高レベル放射性廃棄物について自分ならどの処分方法を選ぶか、それぞれの処分方法のメリット・デメリットを整理しながら考えました。

小学6年生1クラスで行った


仙台市立館小学校校長 永井氏


NUMO 加賀美課長


指導案

指導案
活動の内容 支援および留意点 授業の様子
1

私たちの生活とエネルギー

・発送電のしくみ
・様々な発電方法とその長所・短所(高レベル放射性廃棄物、地層処分など)

日本のエネルギー事情

・エネルギー資源の枯渇
・ 地球温暖化問題

LED、蛍光灯、白熱灯等の消費電力比較実験

・省エネの大切さ

照明以外の「あかり」の役割

・優しさ、美しさ、心豊かに・・・・LEDによるページェント制作(地域への発信)

・ワークシートを使い、処分方法とそれを選ぶ理由を自分で考え、書き込めるようにする。

 
2

前時のふりかえり

高レベル放射性廃棄物、地層処分について説明

・核燃料サイクル、廃棄物について
・半減期について
・宇宙処分、氷床処分、海底処分について
・ガラス固化体、オーバーパック、緩衝材(ベントナイト)について
・処分場について(地下深くの地震、水の流れなど)

 

ベントナイトの性質を知る

・ベントナイトについて説明
・ベントナイトの性質について実験

・1人ずつ実験をする。ベントナイトの手触りや、水に濡れたらどうなっているか、爪楊枝で下から刺したらどうなるか、観察する。

質問、疑問についての回答

・なぜ地層処分なのか
・もっといい方法はないのか
・地下から出てきてしまわないのか
・どこに埋めるのか、どれくらいの時間がかかるのか
・どうやって作るのか
・お金はどれくらいかかるのか
・動物が食べたりしないのか
・自身は大丈夫なのか

 

児童からの質問

地層処分についての映像を見る

ビデオ  
3

自分ならどの処分方法を選ぶかを考える

・各処分方法のメリット・デメリットを考える
・どうして地層処分以外の処分方法がダメだったのか考える

・話し合いの中でメリット・デメリットを比較できるようにする。

・自分なりの理由を考え、まとめられるようにする。
 


授業を終えて

館小学校校長 永井先生のコメント

専門家の方に実際に話していただくと同じ内容でも説得力が違うので、子供たちの心に訴えるものがあったと思います。1時間目で考えたことを2時間目でもう一度考えることで、子供たちなりに考えが深まったのではないかと思います。
意外と子供たちの興味をひいて、子供たちなりに考えることが出来る題材だと思いましたが、資料がいまいちきちんと揃えられなかったこと、大きさ広さ、時間など、実感が難しいことが多かったので、そのあたりをもう少し実感できるような資料を揃えられたらもっと良かったと思います。ベントナイト実験は子供たちの興味・関心を引き立てるのに良いと思いました。
内容的に盛りだくさんなところがあるので、それぞれ1時間の内容ではなかったかもしれません。もう少し話し合いをできればよかったです。2~3時間出来るともっとじっくり、子供なりの考えをもてるのではないかと思いました。客観的資料を与えて、子供が自分で考える時間を与えればよかったなと思いました。

 


授業で使用した資料



NUMO映像資料


子供たちの感想