最終処分施設を作るとしたら、どこに作るのが適切か

実施日時 2016年12月1日(木)
実施場所 千代田女学園中学校・高等学校
対象 中学2年生

指導案

PDF「指導案:最終処分施設を作るとしたら、どこに作るのが適切か」

最終処分施設を作るとしたら、どこに作るのが適切か

千代田女学園 副校長 荒木先生


1.テーマ

高濃度放射性物質の地層処分
原子力発電における高濃度放射性物質の最終処分施設を作るとしたら、どこに作るのが適切か

2.単元の指導目標

  1. 多角的に物事を捉え、情報を取捨選択できるようになる。
  2. 得た情報の正しさ・正確性などを批判的に捉え、深く思考できるようになる。
  3. 発表を含むアウトプットで的確に表現できるようになる。

3.展開(全10時間)

時間 学習活動 ねらい

1時間目

導入:原子力技術について知る 荒木副校長先生の体験談を通して、広島・長崎の原爆について考え、原子力の技術を自分のこととしてとらえる。

2時間目

『100,000年後の安全』DVD鑑賞
フィンランドのオンカロについて知る
高濃度放射性物質を処理する難しさと、他国はそれらをどのようにしているのかという現状を知る。

3時間目

調べ学習 高濃度放射性物質の地層処理に適切な候補地を探すとともに、他者が納得できる根拠を考える。

4時間目

プレゼンテーション準備 “他者に伝わるプレゼンテーション”を意識した視覚資料作り。

5時間目

プレゼンテーション これまでに学習したことをまとめ、他者に伝える。

6時間目

プレゼンテーション振り返り お互いのプレゼンテーションの動画を批判的に視聴し、それに基づいた質疑応答を行う。

7時間目

ビデオレター披露 仙台育英学園高等学校IBDP課程の生徒を訪問し、プレゼンテーション動画を視聴してもらう。

8時間目

『風が吹くとき』DVD鑑賞 原子力技術に対して無知であることの危険性と必要性を気づかせる。

9時間目

ビデオレターの返事を受けて 原子力技術に対して無知であることの危険性を情動的側面からも気づき、責任感を意識することで、仙台育英の高校生からの批判を建設的に受け止められるようにする。

10時間目

学習発表会での発表 今回の学習を通して学んだ原子力発電の知識及び考えを保護者に対して発表する。

4.展開(5時間目/全10時間扱い)

段階
時間
ねらい・学習活動 生徒の動き・指導上の留意点 授業映像

導入
5分

これまでの取り組みの確認

展開
35分

プレゼンテーション

ビデオによる取材・雑詠

5-6人1グループで発表。
発表時間は各班3〜5分とする。

<選定場所>
1班:渡島大島
2班:鳥取砂丘
3班:タクラマカン砂漠
4班:福島
5班:台湾
6班:南極

<発表する側の注意点>
下を向かない。
原稿を読まない。
大きな声でゆっくりと、相手に伝わるように話す。
<聞く側の注意点>
各班の意見を尊重する。
初めと終わりには拍手。
疑問を持ちながら聞く。

まとめ
10分

まとめと講評 各教員からの講評

良い点、直した方が良い点などをそれぞれ伝えてもらう。

5.今後の展開

この授業で撮影した動画をビデオメッセージとして、3.11の被災者でもある仙台育英学園高等学校のIBDP課程の生徒たちに視聴してもらい、 フィードバックをもらい、本校の生徒たちにはそれを受けてさらに意見を深めてもらう。

6.評価

原子力発電や高濃度放射性物質の問題についてどれくらい理解を深め、自分たち自身の意見を持つことができたか、批判的な視点を持つことができていたかなどを、 プレゼンテーションの内容や他者との交流、意見交換の様子から評価する。評価は教員が生徒に対して行うものに加え、生徒間での相互評価も重視する。


授業で使用した資料